琵琶湖のある近江は、
昔から交通・文化の
要衝であり、また
京都に隣接することから、
貴族文化・宗教・
交差する土地でもあります。
この大きな湖という存在は、
深く静かな水面、
霧に包まれる景色、
見えそうで見えない対岸
といった、
「現世」と「あの世」
境界がゆらぐ場所」
・・幽玄そのものの風景を
生み出しています。
そして、ここ近江は、
数多くの
能の舞台となっています。
ではなぜ、
近江と能が
魅力的に交わるのかを
考察します。
そのいち
【水の存在=「境界」の象徴】
琵琶湖は単なる湖ではなく、
この世とあの世の
あわい(間)を、
位置しているように見えます。
能の多くは亡霊、記憶、再会、
成仏をテーマにしており、
水辺=魂が現れる場所として
非常に重要です。
そのに
【京都に近い文化圏】
室町幕府(足利将軍家) 、
比叡山延暦寺、貴族文化、
これらの影響を受け、
能が発展する文化的な土壌が
整っていたとも考えられます。
そのさん
【宗教性と芸能の融合】
近江には、三井寺、比叡山、
竹生島など、信仰の場が多く、
神仏と芸能が自然に
結びついた場でもあります。
近江とは、
単なる地理的な場所ではなく、
能の世界観を現実に映した
「原風景」のようにも思えます。
水と霧がつくる境界、
神と人が交わる場所、
記憶と夢が重なる土地。
能における「幽玄」とは、
美を感じること、
近江の風景はまさに
そんな感じです。
霧に包まれる湖、
遠くに霞む山、
水面に映る月、
これらは能の舞台
そのもののような世界・・。
だからこそ能は、
この近江という風土の中で、
より深い「幽玄」を
獲得していったのかと
思うのです。
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湖に酔い、能を想う
観るのではなく感じる
説明するのではなく
余韻に浸るVlog
「近江、能に酔う」
全10回+α回